GUI環境 QUERY.TCL

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        暦相互変換プログラム用 Tcl/Tkスクリプト query.tcl の説明

  query.tcl は when.exe を Microsoft Windows 95 上で動かすための Tcl/Tk 
スクリプトです。


【0.インストール方法】(Windows95)

1) Tcl/Tk Microsoft Windows 32bit 版のインストール
  tcl80.exeをダウンロードして実行するとTcl/Tk8.0がインストールされ、拡張子
.tclがwish80.exeに関連づけられます。Tcl/Tkの権利関係についてはインストー
ルした後README等を読んで下さい。

2) when.exe のインストール
  インストール用のフォルダを用意し、そこに when296v.lzhまたはwhen296n.lzh
の内容を解凍します。install.txtの指示に従ってsetup.exe を実行してください。


【1.使用方法】

  HELP チェックボックスをチェックしてみてください。ヘルプが起動するように
なっています。また、H)istory Log に登録している約60種類の設定例も参考にし
てください。H)istory Log の内容は H)istory Log画面のボタン操作等により、
ユーザが自由にカスタマイズ可能です。よく使うパターンに近いものを設定例から
探して、少し変更して登録しておけば便利です。
  以下に付録として2通りだけ使い方の例を示しておきます。こんなユーザインタ
フェースがいいよ……というご意見がありましたらsuchowan@box.email.ne.jp,
(SGB02104@nifty.ne.jp)までメールをください。またNIFTY-Serve に IDがある方
でしたら、小規模なバージョンアップ版を逐次バイナリメールで送付することも
可能ですので、ご希望の方は連絡していただけると幸いです。
  なお、使い勝手のうち、あらかじめ予測できる要望は、initial.tcl のみをカ
スタマイズすることで対応可能にしています。詳細は initial.tcl に埋め込んで
あるコメントを参照してください。


【2.注意事項】

  本プログラム実行に際しては、when.exe はバックグラウンドで実行されるた
め、CTRL+C(Break) で when.exe を強制終了することができません。そこで、
以下の2点に注意してください。

1) 停止しない連続複数計算を実行しないでください(一応ガードはかけてあり
  ます)。

2) PAUSE を含むバッチファイルは、query.tcl のあるディレクトリにおいて
  実行してください。query.tcl が自動的に PAUSE を削除して実行します。

  もしあやまって、when.exe ないしバッチファイルを停止できなくなった場
合は、CTRL+ALT+DEL を押してタスクマネジャを起動し、query.tcl を強制終
了してください。


【3.使用例】

<例1> 康煕壬寅年3月丙申日 から タイの佛暦を出したい場合

《出力暦法の選択》

 1. O)utput Calendars をクリックしてO)utput Calendars 画面を開きます。
 2. O)utput Calendars 画面の左側を縦スクロールし、「タイ佛暦 満」を見
    つけます。
 3. 「タイ佛暦 満」の行をダブルクリックします。
(3'.O)utput Calendars 画面の右側にあらわれた「タイ佛暦 満」の行をダブ
    ルクリックすると「タイ佛暦 満」の行が消え、デフォルトできめられた
    「タイ佛暦 満」を含む関連暦法を一度に表示する設定になります。)

《年号の選択》

 4. E)ra or Calendar をクリックしてE)ra or Calendar画面を開きます。
 5. E)ra or Calendar画面を縦スクロールし、「*清*」を見つけます。
   (中国の年号は原則として音読みの五十音順に並んでいます)
 6. 「*清*」の行をダブルクリックします。E)ra or Calendar画面が変わります。
 7. E)ra or Calendar画面の4,5行目の「康煕」を見つけます。
   (年号は原則として年代順に並んでいます)
 8. 4行目「康煕」の行をダブルクリックします。
   (5行目は康煕61年以降に対応するものです。同じ年号があらわれる場合は、
    通常は、先にあらわれる方を指定してください)
(4. の後「*康煕*」と入力し ApplyないしSelectと表示されたボタンをクリック
    しても OK です)

《年の干支の選択》

 9. Y)ear画面が自動的に開きます。
10. 壬寅年が元年でした。この「壬寅」の行をダブルクリックします。

《月の選択》

11. M)onth画面が自動的に開きます。
12. 3月の行をダブルクリックします。

《日の干支の選択》(方法1)

13. [D]ay画面が自動的に開きます。
   (初回の起動時はwhenhv.exeをメモリにロードするため数秒かかります)。
14. D)ay画面を縦スクロールし、「丙申」を見つけます。
15. 「丙申」の行をダブルクリックします。

《変換の実行》

16. 自動的に変換を実行し、W)hen画面が開きます。
17. D)ay画面のCloseボタンをシフトキーを押しながらクリックすると、
    E)ra or Calendar画面〜D)ay画面をすべて閉じます。
18. Q)uery画面のW)henボタンをクリックしても再計算できます。

文章で書くと長くなりますが、実際の操作は簡単です。一度もキーボードにさわ
らず、マウスのみの操作で変換できるはずです。マウスにこだわらなければ、日
の干支の選択は、ワイルドカードを用いて下記(方法2)のようにして指定した方が
楽です。

《日の干支の選択》(方法2)

14. D)ay入力欄に「*申*」と入力し、ApplyないしSelectと表示されたボタンを
    クリックします。
15. 2行目にあらわれる「丙申」の行をダブルクリックします。

  βバージョンである Ver2.096β では、各設定情報(入力エントリ)間の意味
的な整合性を処理しきれていません。このため、入力エントリはできるだけ、
O)utput Calendars -> E)ra or Calendar -> Y)ear -> M)onth -> D)ay
の順に設定するようにしてください。


<例2> 西暦紀元前1972年春分ごろの月とカペラの合は?
       (注:実際にはこの年代に対しては計算精度を保証していません。
           操作の考え方を説明するための例とご理解ください)

《年月日の指定》

 1. Q)uery画面上段左の履歴番号をシングルクリックして初期化します。
 2. <例1>を参考に年月日を入力する(ユリウス暦の4月1日くらいが良い)。
    (だだし、紀元前の年は 1972BC -> -1971 のように指定、また
     最後のD)ayの選択を Applyボタンで行うと、変換の実行を省略できます)

《天文事象の選択》

 3. F)ollowupsをクリックしてF)ollowups画面を開く。
 4. 画面を縦スクロールして <F 天文 恒星食と月の合>の行を見つけダブルクリック。

《恒星の選択》

 5.「<2/2>Main Page」をクリックしてQ)uery 画面 <1/2>Options Page を出す。
 6. R)sc for EphemerisをクリックしてR)sc for Ephemeris画面を開く。
 7. 画面を縦スクロールして <R α Aur/Capella>の行を見つけダブルクリック。

《デフォルトの暦法の表示》

 8. Q)uery 画面の W)hen ボタンをクリック。
    (ユダヤ暦で確かに1〜3日くらいであることを確認)

《天体位置の表示》

 9. L)ayoutsをクリックしてL)ayouts画面を開く。
10. <L 赤道座標>の行をダブルクリック。
11. Q)uery 画面の W)hen ボタンをクリック。
    (確かに赤経の合であることを確認)


【4.次バージョンの Graphical User Interface 案】

  本アーカイブは、when.exe の GUI 対応仕様を議論するためのたたき台として
評価用に提供するものす。次バージョンの GUI案としては、以下に文章で説明し
ているような仕様がかたまりつつあります。こんな風にしてはどうか…というご
意見がありましたら、suchowan@box.email.ne.jp(SGB02104@niftyserve.or.jp)
までメールをください。
  
-------------------------------------------------------------------------
【Main 画面】  <- 旧 Q)uery,W)hen画面を統合, 新画面名称はW)hen
  +---------------------------------------------------+
  | ファイル  編集  表示  実行  履歴  事例  ヘルプ        |  <- メニューバー
  +---------------------------------------------------+
  |   <  >    入力  出力  計算  保存                  |  <- ボタン
  +---------------------------------------------------+
  | 履歴番号  入出力指定内容                          |  <- 状態表示
  +---------------------------------------------------+
  |                                                   |
  |    …………………………………………………………   |  <- When実行ログ
  |                                                   |  (現状 W)hen画面に
  +---------------------------------------------------+   出ているもの)

  +------------+-------- 対象は When実行ログ
  |            |          
  V            V
 ファイル         編集         表示
   新規..       切り取り     表示暦法..     <--- 「出力」ボタンと同じ
   開く..       コピー       -----------          (現在の O)utputボタン)
   閉じる       貼り付け     標準           <-+- 6者択一
   -----------  ----------   一行             |  (標準,一行以外の選択時は
   保存..       クリア       七曜表           |   表示暦法は無効(透かし))
   -----------  全てを選択   月日表           |
   設定..                    天体暦           |
   -----------               具注暦         <-+
   終了                      -----------
                             上書き/追加    <-+-  When実行ログのモード
                             エスケープ削除   |
                             表示暦法連動   <-+

 実行
   日時..<--- 「入力」ボタンと同じ(現在の T)imes,E)ra〜D)ay,F)ollowups)
   場所..
   コマンド..
   -----------
   計算 <---- 「計算」ボタンと同じ(現在の W)henボタン)

 履歴
   一覧表示..
   -----------
   前に戻る <- Main画面の「<」ボタンと同じ
   次に進む <- Main画面の「>」ボタンと同じ
   初期化   <- Main画面の「履歴番号」シングルクリックと同じ
   現在日時 <- Main画面の「履歴番号」ダブルクリックと同じ
   -----------
   履歴(直前) 
   …         
   履歴(直前-n)

 事例                 ヘルプ
   事例追加             ヘルプ画面の常駐
   一覧表示..           キーワード検索..
   -----------          --------------
   事例1                バージョン情報..
   …
   事例n

-------------------------------------------------------------------------
【Input 画面】  <- 「入力」ボタンで起動
  +-----------------------------------------------+
  |                                               |
  |                                               |
  |               …………………                  | <- 選択用リストボックス
  |                                               |
  |                                               |
  |               <暦日範囲リスト>                |
  +-----------------------------------------------+
  | 全選択  全解除  選択状態反転  OR選択  AND選択 | <- 選択状態変更ボタン
  +-------------------------------+---------------+
  |    フィルタ文字列(入力領域)   |フィルタ選択.. | <- 「選択..」はボタン
  +-------------------------------+---------------+
  |    閉じる        戻る    進む      表示詳細.. | <- ボタン
  +-----------------------------------------------+
  項目のシングルクリック :
         指定の項目のみを選択中状態(ハイライトしてしめす)にする
  項目のシフト+シングルクリック :
         指定の項目を選択中状態の項目に追加する
  項目のダブルクリック :
         指定の項目のみを選択中状態にしてフィルタと組み合わせ、
         ひとつ細かい暦日範囲リストを作る
  フィルタ選択..:
         フィルタを選ぶ孫画面起動( F)ollowups相当)
  戻る : ひとつ粗い暦日範囲リストへ戻る
  進む : 選択中状態の項目をフィルタと組み合わせ、
         ひとつ細かい暦日範囲リストを作る
  表示詳細 :
         暦日範囲リストに表示する情報の詳細を指定する画面を開く

-------------------------------------------------------------------------
【Output 画面】  <- 「出力」ボタンで起動
  +-----------------------+-----------------------+
  |                       |                       |
  |                       |                       |
  |      …………………   |    ……………………   | <- 選択用リストボックス
  |                       |                       |
  |                       |                       |
  +-----------------------+-----------------------+
  |        追加           |          削除         | <- ボタン
  +-----------------------+-----------------------+
  |    <表示暦法候補>     |   <表示選択済み暦法>  | <- 表示項目(表題)
  +-----------------------+-----------------------+
  |                                               | <- 選択済み暦法(文字列)
  +-----------------------------------------------+
  |       閉じる                        表示詳細..| <- ボタン
  +-----------------------------------------------+

  追加 : 選択した暦法を<表示選択済み暦法>に追加
  削除 : 選択した暦法を<表示選択済み暦法>から削除
  表示詳細.. :
         暦法を選択した状態で孫画面起動,現在の V)ariableに対応
         また、表示項目が日数計算ならその起点の指定もここから
         起動される孫画面で指定。

                                                                 以上


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